世代最速157キロ右腕は「投げるたびに成長」 ドラ1候補受ける主将兼捕手の視線

ノースアジア大明桜・中井稜貴【写真:荒川祐史】
ノースアジア大明桜・中井稜貴【写真:荒川祐史】

直球も変化球も一級品、すべてを生かし切るリードを目指す

 中井は昨秋から、風間の成長を1番近くで見てきた。冬から春にかけて直球だけでなく、変化球のキレとスピードも増した。そして自己最速を更新しながら155球を投げ抜き、10回になっても150キロを計測した姿に「投げるたびに成長している」と感じている。

 だからこそ、その能力を十分に発揮させるリードをしたい。初戦は、能代打線の直球狙いを察知すると途中から変化球を多用し、打たせてとる配球に変更した。そしてこの日は、変化球が浮いていると判断し、直球のサインを多めに出した。投手の状態を素早く把握し、打者の読みを察知する視野の広さもある中井には風間も「チームのことを考えてやっている。ピンチでも配球を信じて投げることができた」と、絶大な信頼を置く。

 甲子園に、どうしてもたどり着きたい理由がある。スタンドには、OBのロッテ・山口航輝外野手からプレゼントされた黒いTシャツを着用した昨年の3年生が応援に詰めかけた。話す機会はなくても、大きな力になっているのは間違いない。

「先輩の分まで頑張って甲子園に出ないといけないと思うので、背負って頑張ります」。最後の夏、聖地を目指すこともできなかった先輩たちの思いもビンビンに感じてマスクを被る主将が、風間とチームを引っ張っていく。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY