慶友レボリューションが逆転で糸島イーグルス破り8強 ポニーリーグ全日本選手権
リリーフした慶友・菅谷虹太が流れを引き寄せる奪三振ショー
■慶友レボリューション4-2糸島イーグルス
ポニーリーグ(中学硬式野球)の第47回全日本選手権は23日、東京都の江戸川区球場などで大会第2日を行い、慶友レボリューションが糸島イーグルスに4-2で逆転勝ちを収め、8強進出を決めた。
ムードメーカーの面目躍如だ。7回、糸島の最後の打者を空振り三振に切って取った菅谷虹太(3年)は右手を突き上げ、何事かを叫びながらマウンドを下りた。「よく覚えてないですね……。とにかく最後は三振を取ると決めていた」。予定通りの働きに、感情が爆発した。西村向陽監督は菅谷を「とにかく情熱的で、一気に雰囲気を変えてくれる選手」と評する。その通りの仕事をやってのけた。
「1番・遊撃」で先発した菅谷は、1点を追う4回1死からマウンドに立った。立ち上がりこそ不安定で、引き継いだ走者を1人生還させたものの、仕切り直した5回からは気合満点の投球。5回を3者連続三振で終えると、その裏に打線は西濱永輝(3年)、関口勇輝(3年)の連続三塁打で2-2の同点に追いついた。菅谷は「打線が打てていないから、ここは三振を取らないとダメだ」と心に決めていた。試合には流れがある。それを引き込む方法を考えた上での力投だった。
6回の攻撃では1死一、二塁から菅谷が三塁線に決勝適時打。さらに金子紀大(3年)が中前打で続き2点を勝ち越した。3回2/3を投げ被安打1本、6奪三振。普段から内野手で先発し、登板はリリーフが多いというが「投げるのがとにかく好き。先発してみたいんです」。必死のアピールが、チームに勝利を呼び込んだ。
頂点まであと2つ。菅谷は「全員野球で勝ちます」。西濱は「1試合1試合全力で戦って、勝ちたい」。戦いながら成長を続けるチームの行く末が楽しみだ。
(Full-Count編集部)