ソフト日本・宇津木HC、銀メダル以上確定に安堵 「嬉しいです、本当に」
6連続三振の好リリーフの後藤を絶賛「本当によかった」
■日本 1ー0 カナダ(25日・1次リーグ・横浜)
東京五輪のソフトボール日本代表は25日、横浜スタジアムでのグループリーグ第4戦でカナダに延長タイブレークの末にサヨナラ勝ちし、銀メダル以上を確定させた。両チーム無得点で迎えた8回に山田恵里が中前へのサヨナラ打。4連勝でグループリーグ2位以上が確定し、7月27日に予定されている決勝へ進むことが決まった。
日本はエースの上野由岐子が6回無失点と好投。2番手の後藤希友も7回、タイブレークの8回と6者連続三振を奪う力投を見せた。日本はその裏、日本は山本優が犠打を決めて1死三塁に。カナダベンチは藤田倭、山崎早紀を故意四球で歩かさせ、満塁策を選択。ここで山田恵里が中前への決勝打を放ち、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。
試合後、テレビインタビューに臨んだ宇津木麗華ヘッドコーチは「嬉しいです、本当に。今日負けてしまうと、5年間、13年間待っていた時間がなんだったんだろうというのがあった。よく全員が頑張ってくれた」と安堵の表情を浮かべた。2イニングを完璧に救援した後藤を「本当によかったと思います」と労った。
また、サヨナラ打を放った山田恵里について問われると、指揮官は「何日か前にお父さんの命日だった。お父さんのことよく知っているので、なんとか彼女に打って欲しい、と」と明かした。ここまでわずか1安打と苦しんでいた“安打製造機”の一打に「多分、この何10年間で1番悔しかったのでは。あれがあって、彼女の今日の悔しさが爆発したんじゃないかな」としみじみと語っていた。
(Full-Count編集部)