智弁和歌山が4大会連続25回目の甲子園切符 ドラ1候補・市和歌山の小園は完投負け
ドラフト上位候補の市和歌山・小園健太は一人投げ抜き、4失点
第103回全国高等学校野球選手権・和歌山大会の決勝戦が27日に紀三井寺球場で行われ、智弁和歌山が春夏連続出場を目指した市和歌山を4-1で破り、4大会連続25回目の夏の甲子園出場を決めた。
今秋ドラフト上位候補、最速152キロ右腕、市和歌山のエースの小園健太投手(3年)と、智弁和歌山の先発・伊藤大稀投手(3年)の投手戦で試合は進んだ。試合が動いたのは、6回だった。智弁和歌山が小園を攻め、2死満塁とすると、高嶋仁名誉監督の孫、高嶋奨哉内野手(3年)が左前へ適時打。欲しかった先取点を奪った。
市和歌山もその直後の7回。代わった智弁和歌山の2番手・エースの中西聖輝投手(3年)から、1死二塁で5番の田中省吾(3年)が、左翼線へ適時二塁打を放ち、すぐさま同点に追いついた。
智弁和歌山は7回にも小園を攻め、1死二塁から2番・大仲勝海内野手が右翼へ二塁打を放ち、勝ち越した。さらに、5番・岡西佑弥内野手の右越え二塁打で追加点。8回にも加点した。投げては伊藤と中西の継投でリードを守り、逃げ切った。
智弁和歌山は新チームになってから市和歌山に1勝3敗と分が悪かったが、最後の夏でリベンジを果たした。昨年12月にはマリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏から指導を受けた。ナインは大きな刺激も受けていた。
市和歌山はエース・小園と捕手の松川虎生のドラフト候補を擁し、春夏連続の甲子園出場を目指したが、県内最大のライバルの前に屈した。小園は8回を1人で投げ抜いたが、4失点で涙を飲んだ。
(Full-Count編集部)