連覇狙う韓国がサヨナラ押し出し死球で白星発進 17年WBCで敗れたイスラエルにリベンジ
元中日イ・ジョンボム氏の息子ジョンフら3本塁打などで延長タイブレークの末に勝利
■韓国 6ー5 イスラエル(29日・グループリーグ・横浜)
東京五輪の野球競技は29日、横浜スタジアムでグループB組の初戦が行われ、韓国代表がイスラエル代表に延長タイブレークの末に6-5でサヨナラ勝ちした。2008年の北京五輪で金メダルを獲得した韓国は13年越しの“連覇”に向けて、劇的な白星スタートを切った。
先制したのはイスラエル。3回、ミッチ・グラセルが左前安打で出塁。1死一塁で元エンゼルスのイアン・キンズラー内野手が左翼スタンドへ先制の2ランを放ち、2点を先行した。韓国も4回に反撃。カン・ミンホが左前安打で出塁すると、オ・ジファンが右翼ポール際スタンドへ同点2ラン。試合を振り出しに戻した。
イスラエルは6回に勝ち越しに成功する。ダニー・バレンシアが中前安打で出塁すると、2死となってからメジャー通算160試合に出場し、今季はインディアンス傘下でプレーするライアン・ラバーンウェイ捕手が左中間スタンドへと運ぶ2ラン。再びリードを奪った。
だが、韓国は7回、元中日イ・ジョンボム氏の息子イ・ジョンフが右翼スタンドへとソロ本塁打を放って1点差。さらに、続くキム・ヒョンスも右翼スタンド中段へのソロ。2者連続本塁打で再び同点に追いつくと、オ・ジェイルが内野安打で出塁。オ・ジファンが適時二塁打を放って逆転に成功した。
リードを奪った韓国は9回、元阪神のオ・スンファンがマウンドへ。だが、右腕はラバーンウェイにソロを浴びて、またも同点に。試合は今大会で初の延長タイブレークにもつれ込んだ。
無死一、二塁から始まるタイブレーク。韓国は2イニング目となったオ・スンファンが3連続三振で無失点に封じると、その裏、2死満塁とし、ヤン・ウィジの押し出し死球でサヨナラ勝ちを収めた。韓国は2017年のWBC初戦でイスラエルに敗れてグループリーグで敗退しており、そのリベンジを五輪で果たした。イスラエルは野球で五輪初出場。その初戦でまたも韓国を追い詰めたものの、惜しくも競り負けた。
(Full-Count編集部)