侍ジャパン、快勝の鍵は「低め打ち」 元WBCスコアラーが読み解く攻略ポイント
早すぎるように見えて絶妙だった先発・森下の交代
3回先頭の坂本勇人内野手(巨人)が放った左翼線二塁打も、インローのストレートを打ったものでした。この回、敵失も絡んで勝ち越し。オラマスに対しては、低めを打った打者が成功しました。
侍ジャパンは結果的に、4回から登板した相手2番手アレドンドに助けられた格好になりました。長身の割にストレートにも角度がありませんでした。村上、甲斐の連打の後、山田哲人内野手(ヤクルト)が左翼席へ3ランを放ち試合の流れを引き寄せました。侍ジャパンの各打者の力量をもってすれば、比較的打ちやすい投手だったと思います。
守備では、先発の森下暢仁投手(広島)を5回68球で代えたタイミングが絶妙でした。踏ん切りがよかった。そこまで5安打2失点で一見、交代が早過ぎるようにも思えますが、5回くらいから勝負球が甘くなり、甲斐が緩急をつけたリードでなんとか凌いでいました。転ばぬ先の杖で、流れが相手に行くのを未然に防ぎました。