女子野球を牽引してきたW杯3大会連続MVP右腕 西武の背番号「18」を背負う“覚悟”

女子の高校野球は甲子園で決勝戦「私たちの頃は目指すとかではなかったです。想像もつかなかった」

 プロ時代と同じように注目されるが、その一方で、平日の練習は自分のみ。自らで調整しなければいけない難しさは感じているが、それでもやらなければいけない。その理由は、女子野球の発展を背負ってきだ自負があるからだ。

「野球ができる環境ではない中でずっと続けてきて今があると思うので、やってきたことが認められたいというのはある」と思いを口にする。ただ、ライオンズ・レディースを筆頭に、阪神タイガースWomenと、NPB公認の女子野球クラブチームが発足。さらには、今年の全国高校女子硬式野球選手権決勝が甲子園で開催することが決定するなど、確実に女子野球は発展してきた。

「甲子園……。私たちの頃は目指すとかではなかったです。想像もつかなかったので。だから、正直まだ実感湧いていないんですよね。そのうち凄いことだったんだな気づくんだと思います」。

 だからこそ、その先頭に立っている身として立ち止まるわけにはいかない。史上初のNPB公認の女子野球チームだから、失敗はできない。「これでダメだったら、後が続かなかくなる。将来は私たちもプロが使うような球場を使って、お客さん満員にしたい」。その夢を叶えるためにも、まずは勝つ必要がある。「注目されている中で、全世代が集まるこの大会で日本一を取りたい。負けず嫌いなんで」。女子野球界を牽引する大投手の挑戦は、これからも続く。

【動画】フォームが松坂大輔にそっくり… W杯3大会連続MVP右腕・里綾実のカクッと落ちる縦カーブ

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