トラウト復帰は「時間を要する」 大谷翔平、打撃2冠へ試される強打者の真価
トラウトの復帰時期見えず「状態を気にせずにプレーできるレベルまでいく必要」
■ドジャース 8ー2 エンゼルス(日本時間9日・ロサンゼルス)
エンゼルスの大谷翔平投手は10日(日本時間11日)から本拠地でブルージェイズ戦に臨む。本塁打、打点でタイトル争いを繰り広げるブラディミール・ゲレーロJr.内野手との直接バトルに挑む。両リーグ最多37本塁打も本塁打王争いで2本差に迫られ、打点ではゲレーロJr.に5点差を付けられた。勝負の夏へ何より待たれるのが主砲マイク・トラウト外野手の復帰だ。
トラウトは右ふくらはぎを痛めて5月18日から負傷者リスト入り。当初はオールスター戦後の復帰が見込まれていたが、長期離脱となっている。ジョー・マドン監督は8日(同9日)のドジャース戦前に主砲の現状について、こう説明した。
「トレーナーと色々取り組んでいるところ。状態は良くなっている。本人も明るい調子で『良くなっているよ』と言っていた。引き続きトレーニングスタッフと調整をしていく。(復帰へは患部の)状態を気にせずにプレーできるレベルまでいく必要がある。そして、それには時間を要する時もある」。まだ復帰のメドも立っていないのが現状だ。
すでにアンソニー・レンドン内野手が右股関節の手術で今季絶望に。今夏のオールスター戦に選出されたジャレッド・ウォルシュ内野手も負傷者リスト入りしている。「オオタニは四球で歩かせてしまれば……」という他球団バッテリーの思惑を打ち破るにも、なかなか策がないのが実情だ。
6、7月と月間MVPに輝いたが、8月は20打数2安打の打率.100と今ひとつ結果を出せていない。マドン監督は「この男(大谷)は誰もやったことがないことをやっている。打撃面でも、投球面でも、素晴らしい成績を残すことだろう。その数字に対してどう背を向けることができるだろうか?」とMVP争いを見据えているが、しばらくは“トラウト抜き”で勝負することになりそうだ。
10日からはブルージェイズ、アストロズとポストシーズン進出を目指すチームとの対戦。まともに勝負されないケースはどんどん増えるだろう。今後も打者・大谷の真価が試されることとなりそうだ。
(Full-Count編集部)