ヤンキース、主力のコロナ感染止まらず 新加入のリゾも…米メディア「不運が頻発」
コール、モンゴメリー、サンチェス、リゾがコロナで離脱
ヤンキースがコロナ禍に直面している。7月下旬にカブスからトレード加入したアンソニー・リゾ内野手が8日(日本時間9日)、新型コロナウイルスに感染したことが判明し、負傷者リスト(IL)入りした。ヤンキースの新型コロナ感染による離脱者はこの1週間で4人となった。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「ようやく快調なペースで勝利を積み上げているヤンキースが、困難に直面し続ける」としてコロナ禍&故障禍に苦しむ現状をレポート。先発陣ではドミンゴ・ヘルマンが右肩炎症、ゲリット・コールとジョーダン・モンゴメリーが新型コロナ感染で離脱し、守護神のアロルディス・チャップマンも左肘炎症で戦列を離れていると伝えた。
野手ではリゾの他に、捕手のゲイリー・サンチェスが新型コロナに感染。ジオ・ウルシェラ内野手もハムストリングの張りで離脱中だ。さらに0-2で敗れた8日(同9日)のマリナーズ戦ではグレイバー・トーレス内野手が左手親指を負傷し、9回に交代した。
開幕から波に乗り切れなかったヤンキースは、ここ21試合で15勝6敗とようやく上昇気流に。今季成績を61勝50敗(8日時点)としたが、ア東地区首位のレイズと6.5ゲーム差、2位レッドソックスと2.5ゲーム差の3位で、ワイルドカード争いでは西地区2位のアスレチックスとレッドソックスの後塵を拝している。
明るい兆しが見え始めていた矢先、主力にコロナ感染者が続出したことで「不運が頻発している」と記事は指摘。コールとモンゴメリーは復帰のめどが立っておらず、昨年トミー・ジョン手術を受けたルイス・セベリーノ投手はもう一度リハビリ登板を行い、そこから次のステップが決まるという段階だと説明している。
そんな状況でも“希望の光”はあるという。今季メジャーデビューしたルイス・ギル投手がこの日は5回を2安打8奪三振無失点の好投。オリオールズを相手に6回無失点だった同3日(同4日)の初登板に続いて、2試合連続で無失点投球を演じたことは「特筆すべきこと」と称賛。7月16日(同17日)に膝の炎症でIL入りしていたルーク・ボイト内野手もこの日、復帰した。
多くの主力選手を欠く中でヤンキースが意地をみせられるか。名門球団の真価が問われる。
(Full-Count編集部)