佐々木朗希が語る2年目の現在地 新フォームへの挑戦、剛速球に得た課題と手応え

ロッテ・佐々木朗希【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
ロッテ・佐々木朗希【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

実戦で得た手応えも「どうにか試合を作っていける」

 岩手・大船渡高時代に高校生最速となる163キロを記録した“代名詞”のストレート。デビュー戦の最速は154キロだったが、8月3日の中日とのエキシビションマッチ(バンテリンドーム)では、最速158キロを記録した。実戦のマウンドに慣れてきたのはある。だが、プロの世界では球速だけではやっていけないということも分かっている。

「アウトを取ることが仕事なので、それが1番です。その中で、こういう風にしたらアウトを取れるかなと。それはコントロールだったり、配球だったり、ボールの質だったり、いろんな要素があって打者を打ち取れると思うので、(球速は)その中の1つだと思います。そういうもので打ち取れたら良いんですけど、僕にはそういう技術がないので……。スピードはそこそこ出るので、それは武器として使っていきたいです」

 エキシビションマッチも含めて3本塁打を許しているが、打たれたのは全てストレート。「失投がホームランに繋がるので、そういうボールをなくしていきたいです。コントロールミスは試合を動かす失点に繋がるので、気を付けないといけないなと思いました」。どれだけ球が速くても、コースが悪ければ1軍のバッターには簡単に弾き返される。“1球の怖さ”も実感した。

 半面、手応えを感じたのもストレートだった。「しっかりコースに投げ分けられた時のストレートは、どうにか試合を作っていけるボールかなと思います。コースを間違わなければヒットとかは打たれていないので」と、冷静な口調で分析する。

公式戦未登板の中、春先に新フォームへの挑戦…抵抗は全くなかった

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