夏の甲子園3日連続の順延、46年ぶり珍事 打倒157キロ右腕へ帯広農は打撃漬け

第103回全国高校野球選手権は、天候不良のため14日の全4試合が15日に順延された
第103回全国高校野球選手権は、天候不良のため14日の全4試合が15日に順延された

明桜の風間球打投手を打ち崩す方法を模索中…

 阪神甲子園球場で行われている第103回全国高校野球選手権は、天候不良のため14日に予定されていた第3日の全4試合が15日に順延された。順延は3日連続で、これは1975年の第57回大会以来46年ぶり。

 第1試合で157キロ右腕・風間球打投手(3年)を擁する明桜(秋田)と対戦予定だった帯広農(北北海道)は、連日室内練習場での割り当て時間以外にも打撃練習の時間を確保し、夜は選手たちが宿舎の屋上で素振りを行うなど、バッティング漬けの順延期間を送っている。

 前田康晴監督は「風間君が注目されますけど、他にもいい投手がいるので対応できるようにやっている」と、明桜が風間以外の投手を起用してきた場合にも備えていると明かした。

 ノーゲームになった12日は「3番・二塁」で先発した清水椋太内野手は「風間投手は直球を狙っていたんですが、僕の打席は変化球がほとんど。体が開き気味だったのでしっかりと呼び込んで打ちたい」と風間対策を考えながら練習に取り組んでいる様子。ノーゲームが宣告されるまでの4イニングは無安打無得点に抑えられており、逆襲を果たしたい。

 大会本部は順延が続いたことで、決勝前日に予定されていた休養日をなくす決定を下した。残る休養日は準決勝前日のみとなり、27日決勝の予定は変わらない。

(Full-Count編集部)

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