鷹が史上初の継投ノーノーでも引き分けの珍事 6投手で快挙達成も得点奪えず
初先発のスチュワートJr.が5回無安打と好投、リリーフ陣も安打許さず
■ソフトバンク 0ー0 日本ハム(15日・PayPayドーム)
ソフトバンクが史上5度目となる継投でのノーヒットノーランを達成した。15日に本拠地PayPayドームで行われた日本ハム戦。1軍で初先発となった米ドラ1右腕のスチュワートJr.が5回無安打9奪三振と快投すると、リリーフ陣も日本ハム打線にヒットを許さずに快挙を成し遂げた。ただ、打線も無得点に終わり、ノーノーで引き分けという9回では史上初の珍事となった。
米ドラフト1位右腕の大器スチュワートJr.が圧巻の初先発を飾った。初回先頭の浅間に死球を与えるも、2つの三振を奪って無失点に切り抜けると、2回以降は三振の山。5回は3者連続三振に切るなど、5回を投げて無安打9奪三振無失点と好投。最速157キロをマークして、マウンドを降りた。
ソフトバンク投手陣は2番手の津森から嘉弥真、松本、板東、甲斐野と5投手が無安打無失点リレーで繋いだ。ただ、打線も無得点。8回には1死三塁のチャンスを作ったものの、甲斐のスクイズが失敗に終わり、チャンスを生かせず。そのまま両チーム無得点に終わり、試合は引き分けに終わった。
継投でのノーヒットノーランは2017年6月14日のソフトバンク戦(東京D)で巨人が山口、マシソン、カミネロのリレーで達成して以来、史上5度目。パ・リーグでは2006年4月15日のソフトバンク戦で日本ハムが八木、武田久、MICHEALで達成して以来、15年ぶり2度目の達成に。4投手以上による継投ノーノーは史上初。無安打無得点試合での引き分けはコールドゲームでは過去に2度あるものの、9回では史上初の珍事となった。
日本ハムは序盤から打線の元気がなく沈黙し、3試合連続無得点。後半戦再開後の3試合でわずか4安打しか打てず、27イニング連続で無得点。3試合連続2桁三振(13日14三振、14日13三振、15日14三振)で計41三振を喫する惨状だった。