鷹・工藤監督、継投ノーノーに「凄い」 史上初の引き分け珍事も投手陣を絶賛
8回に甲斐がスクイズ失敗も「甲斐のリードも大きかった」
■ソフトバンク 0ー0 日本ハム(15日・PayPayドーム)
ソフトバンクが史上初の継投でのノーヒットノーラン達成で9回引き分けという珍事を達成した。先発のスチュワートJr.投手が5回を無安打9奪三振無失点に封じると、6投手のリレーでノーノーを達成。打線も3安打無得点に終わって引き分け決着となったが、試合後の工藤公康監督は「1本もヒットを許さないなんて凄いと思う。負けていないワケですからプラスに考えて、次につながると思います」と前向きに捉えていた。
キャリア初先発となったスチュワートJr.は初回、先頭の浅間に死球を与えるも、2つの三振を奪って無失点。2回以降は三振の山を築き、5回を投げて無安打9奪三振無失点と好投した。先発予定だった和田が左肩のコンディション不良で急遽、先発を任されたものの、最速157キロをマークして日本ハム打線をねじ伏せ、指揮官も「想像以上にいいピッチングだった」と絶賛だった。
2番手の津森から嘉弥真、松本、板東、甲斐野と無安打無失点リレーで繋ぎ、ノーノーを達成。3連戦全て無失点に抑えた投手陣に、工藤監督も「リリーフ陣も素晴らしい。投手陣は後半にかける思いを形として表現してくれた。いいスタートが切れた」と称えていた。
8回には1死三塁のチャンスを作ったものの、甲斐のスクイズが失敗。得点を奪えずに引き分けとなったが、指揮官は「うまくいかない時もあります」とサバサバ。甲斐のスクイズ失敗も「スクイズは難しい。今日は甲斐のリードも大きかった。3試合、ゼロで抑えてくれて、スクイズの1つや2つミスしてもお釣りがくるくらい。リリーフで調子が良くないのもいた中でゼロで抑えた。五輪でまた1つ、2つ成長したんじゃないかな」とも称えていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)