評価うなぎ上りのオコエを1打席で交代 見え隠れする楽天・石井監督の深謀遠慮
助っ人含めてポジション争い激化ならチーム力アップの期待
ディクソンは、西武先発・渡邉の初球のカットボールをとらえ中前打。そのまま右翼の守備に就き、3打数1安打1打点をマークした。一方、ルスネイ・カスティーヨ外野手も9回、先頭の岡島の代打で登場し平良から左中間二塁打を放った。
新外国人の2選手はレギュラーと目されて加入した。しかし、コロナ禍で来日が開幕に間に合わず、チーム合流後もカスティーヨは左脇腹痛、ディクソンは打撃不振で2軍落ちを経験するなど出場機会が伸びない状況にある。このカードも1戦目と2戦目はベンチ入りしながら出番がなかった。
首位オリックスを1.5ゲーム差で追う楽天。ディクソンとカスティーヨが戦力として機能し、ポジション争いが激化すれば、チーム力はアップする。その中でオコエのような若手が勝ち残り、長くレギュラーを張れるようになれば何よりだ。1軍昇格後いきなり結果を出したオコエにとっては、レギュラーの座はそう簡単に手に入るものではないと思い知らされることになった。石井監督の起用には、さまざまな深謀遠慮が見え隠れする。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)