662日ぶりの1軍登板 甲斐野央の復活が苦境の鷹リリーフ陣にもたらすもの
甲斐野が森とモイネロがいない鷹救援陣の救世主に?
甲斐野の復活は後半戦を戦う上で大きな好材料となる。現在、守護神の森を欠き、セットアッパーのモイネロも手首の痛みを訴えて後半戦開始直前に離脱した。代役クローザーの岩嵜や経験豊富な嘉弥真、若い板東や津森といった面々が奮闘して前半戦はチームを支えてきたが、それでも森とモイネロの不在の影響は少なくない。
どこまで救援陣が踏ん張れるか未知数な中で、後半戦に向けて甲斐野の復帰は朗報だ。離脱中に体のコアを使うようにと大きくフォームを変えた。テイクバックが小さくなったが、球速はアップ。自己最速は160キロに迫るようになった。15日の復帰登板でも150キロ台後半を連発。復帰間もないため、過度な負担は禁物だろうが、頼もしい男が戻ってきた。
91試合を消化して39勝37敗15分で首位オリックスと3.5ゲーム差の4位につけるソフトバンク。2年連続のリーグ優勝に向け、ここから上位を追い上げたいところ。2年ぶりに復活を果たした甲斐野央が勝利を呼ぶ使者となるかもしれない。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)