大谷翔平はなぜ自己最長8回を投げ切れたのか? 敵将が身をもって感じた“進化した姿”
タイガースのヒンチ監督「自分の強みを知り、何をしようとしているのかを理解していた」
■エンゼルス 3ー1 タイガース(日本時間19日・デトロイト)
エンゼルスの大谷翔平投手は18日(日本時間19日)、敵地・タイガース戦に「1番・投手」で出場。メジャー自己最長の8回を投げ、6安打8奪三振1失点の好投で今季8勝目を挙げた。終盤でも衰えなかった球威にタイガースのAJ・ヒンチ監督も「誰でもできることではない。第2のギア、第3のギアを持っている」とお手上げ状態だった。
安定した制球力に宝刀スプリットが冴え、タイガース打線を封じた。8イニングを投げ失点は5回のカストロに浴びたソロのみ。打っても両リーグ最速40号と完全無欠な二刀流の姿を見せつけ試合を支配した。
投打で大谷にしてやられたヒンチ監督は試合後に「彼は試合が進むにつれて少し別人になったように感じた」と唖然とした表情を見せた。直球も序盤は90マイル前半だったが、終盤は98マイル(約158キロ)にまで上昇。これには「序盤は緩急を使い、終盤には速い球で押していく、非常に巧みな投球だった。自分の強みを知り、何をしようとしているのかを理解していた」と称賛するしかなかった。
7月以降の6登板は全て6イニング以上を投げている大谷。この日の姿を見た敵将は「彼は出力を上げていった。それは誰でもできることではない。第2のギア、第3のギアを持っているんだ」とお手上げだった。
(Full-Count編集部)