大谷翔平、“中半日”でもメールで直訴「明日大丈夫」 指揮官明かす起用法の内幕
マドン監督「テキストメッセージを送った。彼は『明日は大丈夫』と」
エンゼルスの大谷翔平投手が19日(日本時間20日)、敵地のタイガース戦で「1番・指名打者」で先発フル出場し、4試合ぶりのマルチ安打&4出塁をマークした。8回の第6打席では中犠飛を放って今季88打点。打点王争いでトップに1点差に迫った。ナイター後のデーゲームと“中半日”の強行軍での大活躍。試合前、ジョー・マドン監督は大谷の起用法の内幕を語った。
開幕から先発投手、指名打者でフル回転している。18日(同19日)はメジャー自己最長8回6安打1失点と好投し、バットでは8回に両リーグ最速40号と大活躍した。チームは14連戦中。20日(同21日)からはインディアンス3連戦が控えている。今日ぐらい休みでは……。それでも、マドン監督は迷わず大谷を「1番・DH」で起用した。前夜の試合後、大谷らとメールを使ってコミュニケーションを取ったという。
「(大谷は試合に出る準備が)出来ている。昨日の試合後に彼とイッペイ、そして(トレーナーの)アダムにテキストメッセージを送った。彼らは今日準備ができている。ナイトゲーム翌日のデーゲームということで、今日の試合で彼を出場させない準備も私はしていた。しかし、彼は『明日は大丈夫』ということだったので、出場させることにした」
この日はシーズン123試合目。シーズン終盤で疲れが顕著に出てくる。故障のリスクは高まってくるが、指揮官は開幕から大谷に出場の可否を一任している。「選手が疲れているなら、確かに休みは必要だ。私もそれは納得だ。しかしもう一段階上のレベルの行くためには、力を振り絞る必要がある時もある」と説明した。
このタイガース・エンゼルス3連戦は現役唯一の3冠王・カブレラが通算499本塁打で迎えた。敵地・コメリカパークは連日盛り上がりを見せた。「(カブレラの一発を期待するデトロイトのファンは)気持ちを高ぶらせる何かを求めていた。昨夜はショウヘイがそれをもたらした。デトロイトは素晴らしい野球の街。素晴らしい野球の伝統がある。彼らはショウヘイの活躍を理解している。昨夜、彼らが見たショウヘイのパフォーマンスは、非常に珍しいこと。そしてこの先長い間、再び見ないかもしれない類のことだ。だから(デトロイトのファンが見せた反応は)驚きではないよ」と話した。敵地ファンの声援も、奮闘のエネルギーとなっているに違いない。
(Full-Count編集部)