明徳義塾・馬淵監督、剛腕攻略にニヤリ 「風間君ぐらいのスピードは練習で打っている」

風間球打擁する明桜を破り16強入りを決めた明徳義塾【写真:共同通信社】
風間球打擁する明桜を破り16強入りを決めた明徳義塾【写真:共同通信社】

「150キロ投げるのは凄いこと、将来頑張ってもらいたい」

 第103回全国高校野球選手権大会は22日、阪神甲子園球場で行われ明徳義塾(高知)が8-2で明桜(秋田)を破りベスト16入り。世代最速の157キロを誇る、今秋のドラフト1位候補・風間球打投手(3年)を攻略した馬淵史郎監督は、試合後「風間君ぐらいのスピードはうちは練習で打ってる」と、してやったりの表情を見せた。

 明徳義塾は1点を追う3回死一、二塁から3番・森松幸亮(3年)の一塁内野安打で二走が一気に生還し同点。さらに5回は2死満塁から再び森松が150キロの直球を右前に運び勝ち越しに成功した。

 打線は初回からボールを見極め、ファウルで粘るなど風間にプレッシャーを与えた。初回に25球、2回、3回と20球以上を投げさせ、5回を終えた時点で118球を投じさせることに成功した。

 練習では打撃マシンを150キロ台に設定。直前の練習でも角度のあるボールを打つため、パレットを敷き50センチ高く設定して対策した。

 試合後、馬淵監督は「2、3日やって打てるボールじゃないが。顎を上げて高めのボール振るなと。意識づけ、膝より低い変化球ふらない。風間君もきつかったと思う」と振り返った。

 高知大会決勝では高知の最速154キロ右腕・森木大智投手(3年)を破るなど、剛腕との対決は慣れている。指揮官も「風間君ぐらいのスピードはうちは練習で打ってる。選手に聞いたら速いことないと。速く感じないとボールを長く見れて変化球見れる。速さは感じなかったと言っていた」と、選手たちを称えていた。

 大会No.1投手を攻略しベスト16入りを決めた指揮官は「スピードガンでは出ていたが、今はどこのチームも150キロの球を打つ練習はしている。150キロ投げるのは凄いこと、将来頑張ってもらいたい」と、相手右腕にエールを送っていた。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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