“仲良し1期生”が創部3年で全日本8強入り 岡山学芸館3年生が後輩に繋げた想い

今年の高校選手権は初戦敗退も全日本選手権で高校勢唯一の8強入り

 史上初めて決勝戦が甲子園で行われる今年の全国高校女子硬式選手権。岡山学芸館は7月24日に行われた初戦で花咲徳栄(埼玉)と激突した。大会屈指の好投手・畠木かんな(3年)は低めに投げ込む鋭いスライダーを武器に力投。しかし、0-0で延長タイブレークにもつれ込んだ8回に犠打と犠飛で失点し、0-1で涙をのんだ。打者25人に対して2安打と好投しながら敗れた畠木は「甘く入った球を外野へ運ばれてしまった。抑えられなかったのが悔しい」と大粒の涙を流した。

 そして、1期生の集大成として挑んだ全国高校女子硬式選手権(8月7~12日)。選抜大会8強のチームができる同大会で、岡山学芸館はクラブチームを相手に勝利を重ね、出場している高校の中で最高成績であるベスト8の結果を収めた。

「自分たちが積み上げてきた守備。あと少しで届く球にこだわって食らいつく姿を、後輩たちは繋いでいってほしい」と藤本は語った。

 1期生はこれからサポート役へまわる。ローテーションを組み、学校から離れた瀬戸内サブグラウンドへ毎日足を運ぶ予定だ。岡山県初の女子硬式野球部の奮闘は続く。

(喜岡桜 / Sakura Kioka)

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