「泣きたいだろうけど忘れろ」台湾に帰国したチェンがロッテの同僚から学んだこと
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現在も佐々木朗らと連絡を取り合う「まだロッテにいる気がする」
日本で学んだことを胸に、8月24日に始まる後半戦から故郷のマウンドに立つ。台湾へ帰国後、今年の1月からは社会人野球の「安永鮮物」でプレー、6月からは楽天モンキーズに練習生として参加していたが、日本とのプレースタイルの違いを感じている。
「日本の野球はとても細かく、1、2番は足が速く小技を使える打者、3、4、5番くらいに強打者がいますが、台湾は1番から強打者が並んでいます。みんなパワーがすごいので、失投したら長打を打たれてしまう。ずっと油断できません」
日本では、打たれてしまった時にチームメートだけでなくロッテのファンにも励まされたと懐かしそうに振り返った。
「電車で球場に通っていたんですが、打たれた試合の後『チェン大丈夫、頑張れ。応援続けるよ』と声をかけてもらったことが何日もありました。抑えた日も、打たれてしまった日も、熱い声援を送ってくれた。6年間応援してくれて感謝しています」
今でも、佐々木朗希投手らロッテの投手陣とは連絡を取り合い、ビデオ通話もしているという。「みんな優しくて、本当に嬉しいです。まだ自分がロッテにいるような気がします」
日本で10年間プレーした。台湾の家族と離れ離れの日々に、寂しさを感じることもあったが、辛い時に支えてくれたチームメート、ファンがいた。これからは日本での経験を伝えながら、自らが若い選手たちをサポートしていくことを誓った。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)
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