「歴代の主将でトップクラス」 サヨナラ勝利の神戸国際大付、指揮官が“惚れる”4番
西川侑志捕手はソロ本塁打を含む4安打3打点の活躍
第103回全国高校野球選手権大会は25日、阪神甲子園球場で行われ、第3試合で神戸国際大付(兵庫)が長崎商(長崎)に延長10回6-5で逆転サヨナラ勝ち。初の準々決勝進出を決めた。1点を追う10回裏に主将で4番の西川侑志捕手(3年)が逆転のサヨナラ2点打を放った。
1点ビハインドで迎えた10回2死二、三塁。主将・西川は初球のストレートを迷いなく強振した。強い打球は三塁手の左を襲い、レフト前に。走者2人が次々と生還して激戦に終止符を打った。殊勲打を放った西川は声を弾ませた。「打球は良かったけどサードの横。どうかと思いましたが抜けてよかったです」。
青木尚龍監督が「歴代の主将でもトップクラス」と全幅の信頼を置く西川。過去2戦では7打数1安打だったが、この日は持ち前の打棒をいかんなく発揮した。2点を追う2回に左越えソロ本塁打を放ちチームを鼓舞。4回には左前打、7回には左二塁打、10回にサヨナラ打と4安打をマークした。「(無安打だった北海との)1回戦は準備不足。(高川学園との)2回戦まで1週空いて調子が上がってきた」とうなずいた。
今年の選抜大会では2回戦で仙台育英に5-13で完敗。夏に向けて打撃フォームを修正した。春は左足を上げてからスイングしていたが、すり足に。「長くボールを見ようとやっています。春は長打を打てなくて、夏は打ってやろうとバットを振ってきた。(本塁打は)それが繋がってよかった」と胸を張った。
3試合全て1点差の勝利で、初の夏8強進出。「前向きに日本一」をスローガンにチームを引っ張る主将は「接戦が多いですが、次も勝ち切れるように対策を取ってやっていきたい」と力を込めた。
(Full-Count編集部)