智弁和歌山、高嶋奨哉が聖地初HR “イチローコーチ”の金言は「自信に繋がっている」
1点リードの2回の第1打席で左翼席中段へ豪快ソロ
第103回全国高校野球選手権は26日、阪神甲子園球場で準々決勝が行われ、第2試合は智弁和歌山(和歌山)が9-1で石見智翠館(島根)を下し15年ぶり6度目のベスト4進出を決めた。高嶋仁前監督(現名誉監督)の孫・高嶋奨哉内野手(3年)は“イチローコーチ”の教えを実践し甲子園初ホームランを放った。
大舞台の中でもレジェンドの金言を胸に冷静にバットを振りぬいた。1点リードで迎えた2回の第1打席で快音を響かせると、打球は左翼席中段に飛び込む完璧な一発。打った瞬間に思わず人差し指を突き上げる程、確信した聖地初アーチだった。
チームは昨年12月にマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏から指導を受けた。
「緊張の中で結果の残せば自信につながる。試合中の緊張は大事にしている」
日米通算4367安打を誇る大打者からの言葉を胸に初戦では2安打、そしてこの日は豪快な一発を放ち「1回戦で緊張する中でヒットを打てて自信に繋がっている、この試合もそれができた」と笑顔を見せる。
“おじいちゃん”が見守る中での一発も「甲子園は自分の持っている力以上のものが出ると聞いていた。すごく気持ち良かった。甲子園の試合のためずっと準備してきた」と胸を張っていた。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)