智弁和歌山・中谷監督「夢のような幸せな時間でした」 初の決勝“智弁対決”に感慨
夏の甲子園での“智弁対決”は2002年の3回戦以来、19年ぶり
第103回全国高校野球選手権の決勝が29日、阪神甲子園球場で行われ、智弁和歌山(和歌山)が9-2で智弁学園(奈良)に勝って21年ぶり3度目の優勝を果たした。選手と監督の両方で頂点に立った中谷仁監督は、試合後のテレビインタビューで感慨の表情。決勝では史上初だった“智弁対決”に「本当に智弁ファミリーは愛にあふれている素晴らしい学校。夢のような幸せな時間でした。勝利への執念、それに尽きる」と喜びを口にした。
初回に4点を先取して主導権を掴んだ智弁和歌山。6回からは4イニング連続で得点を重ね、智弁学園を突き放した。夏の甲子園での“智弁対決”は2002年の3回戦以来19年ぶりで、決勝で戦うのは史上初。記念すべき対戦は、大差で決着した。
智弁和歌山で1997年夏の甲子園優勝を経験した中谷監督。直近では2008年春の選抜で優勝した沖縄尚学の比嘉公也監督以来、選手・監督で日本一の味を味わうことに。阪神、楽天、巨人でプレーした元プロ監督の優勝は、1986年春の池田・蔦文也監督(元東急)以来となった。
コロナ禍で2年ぶりの開催となった舞台。今夏も原則無観客となる中「本当に選手たちが苦しい、甲子園を目指せない去年を踏まえ、心身努力してきた結果」と中谷監督。結果としては大差となったが「強力打線の智弁学園さん、とくかく打ち勝たないと優勝はないと覚悟を決めた」と振り返った。
(Full-Count編集部)