「野球の神がまたやった」交換トレードの相手同士が対戦→劇的満塁弾に米騒然
満塁弾のトロと被弾したグレイブマンは7月末に交換トレードで移籍
■マリナーズ 4ー0 アストロズ(日本時間1日・シアトル)
マリナーズは、菊池雄星投手が先発した8月31日(日本時間9月1日)の本拠地・アストロズ戦に4-0で勝利した。0-0で迎えた8回裏に満塁本塁打が飛び出しての劇的勝利だったが、打った打者と打たれた投手は何と7月末に交換トレードで移籍した当事者同士。米メディアからは「これ以上の脚本は書けやしない!」などと驚きのコメントが発せられている。
8回裏1死満塁、マリナーズのエイブラハム・トロ内野手が劇的なアーチを架けた。右中間へ値千金の10号満塁弾。アストロズのケンダル・グレイブマン投手が投じた98.6マイル(約159キロ)のシンカーを打ち砕いた。
2人はほんの1か月前までそれぞれ相手のユニホームを着ていた。ところが、7月27日(同28日)に2対2の交換トレードが成立。マリナーズの守護神だったグレイブマンがアストロズへ、そして24歳の成長株・トロがマリナーズへ移籍した。その2人が相まみえて劇的な展開となったことから、米メディアも大騒ぎだ。
米紙「ザ・コロンビアン」のスポーツ編集者、ミカ・ライス氏は「マリナーズがグレイブマン-トロのトレードに勝利した!」とツイッターに綴れば、「NBCスポーツ」のデジタルエディター、アリ・サナワラ氏は「なんてこった。エイブラハム・トロがケンダル・グレイブマンからグランドスラムを放った。議論を呼んだトレードの交換相手から。野球の神がまたやった」とつぶやいた。
CBS系「KOINニュース」のアンカー、アダム・ビャランソン氏は「本当にこれ以上の脚本は書けやしない!」とツイート。まさに野球の神様しか書き得ないようなシナリオに、驚きを隠せないようだった。