菊池雄星、ステップ修正で直球復活 7回0封に「久しぶりに息ができるという感じ」
サービス監督「ユウセイ・キクチが今日私たちのところに戻ってきた」
■マリナーズ 4ー0 アストロズ(日本時間1日・シアトル)
マリナーズの菊池雄星投手が8月31日(日本時間9月1日)に本拠地で行われたアストロズ戦に先発し、7回95球を投げて4安打4奪三振3四死球無失点の快投を演じた。味方の援護なく0-0で降板し、8月3日(同4日)以来の今季8勝目はならなかったが、チームは4-0で快勝。勝利に大きく貢献した左腕は「久しぶりに息ができるかなという感じ」と喜びを語った。
ア・リーグ西地区首位を走るアストロズに、菊池が鮮やかな“リベンジ投”だ。8月20日(同21日)の登板では3回途中7失点KOされた打線を、最速96.7マイル(約156キロ)を計測した速球とチェンジアップを軸に牛耳った。強力打線に対してストレートは全95球の約65%にあたる62球。地元テレビ局によると、自己最多の直球配分率だった。
「久しぶりに“投げた”という感じですかね。“こんなはずじゃない”というフラストレーションを約2か月間抱えて、やっとこんな感じというものが出たかな。久しぶりに息ができるかなという感じです」
7月以降、状態は下降線に。岩隈久志特任コーチを始め多くの人からアドバイスを受け、たどり着いたのはステップ位置の修正。「一足から時には二足分くらいインステップになっていた。この1週間、真っすぐの意識でやってきました」。その結果、「3日前くらいに“これかな“という掴めた感じがして、練習でもそこから良かった。今日はいけるのでは期待を持ってマウンドに上がった」と復調への道のりを振り返った。
スコット・サービス監督が「ユウセイ・キクチが今日私たちのところに戻ってきた。前半戦で見てきた姿だった。支配的で、傑出した速球とチェンジアップを投げていた。本当に素晴らしい仕事だった」と最大級の賛辞を送った圧倒的な投球。菊池本人も「久々にいい真っすぐを投げられ、理想のピッチングができた。アストロズにいい投球ができるとより自信を深められる」と手ごたえを口にする。次回登板は6日(同7日)、今度は敵地でのアストロズ戦の予定。復活を遂げた左腕は「今から楽しみです」と力を込めた。
(Full-Count編集部)