親指くるり「boo」→「good」 ファンに“愚行”で批判も…サヨナラ生還で関係修復
試合前に釈明「もし不快にさせてしまったなら、謝罪します」
■メッツ 6ー5 マーリンズ(日本時間1日・ニューヨーク)
ファンに対して“ブーイング”をして批判を浴びていたメッツのハビアー・バエス内野手が8月31日(日本時間9月1日)、言葉と行動で関係修復を図った。この日のマーリンズ戦前には「誰も不快にさせるつもりはありませんでした。もし不快にさせてしまったなら、謝罪します」と陳謝。さらに試合では、9回に劇的サヨナラのホームを踏み、ファンの親指は下方向の「boo」から上方向の「good」に一変した。
ことの発端は8月29日(同30日)のナショナルズ戦。バエスは4回に26号2ランを放った際、複数の選手とともにブーイングの仕草を見せた。8月中旬から負けがこみ、厳しい視線を向けるファンに対するパフォーマンスだと述べ、球団社長がその行動を批判する事態になっていた。
AP通信によると、バエスはこの日の試合前に「ファンが悪いとは私は言っていません。ファンのことを愛しています。しかし、私たちは孤独であるように感じていました」と釈明。苦しいチーム状況で「私たちもフラストレーションを感じていました」などと謝罪の弁を並べた。
雨天中断になっていた4月11日(同12日)の再開試合が行われたこの日。8回にバエスが代打で登場すると、多くのファンは立ち上がって“サムズダウン”。しかし、2点差に迫ってなおも2死二、三塁のチャンスで迎えた9回の打席では大声援も。バエスが適時内野安打を放つと、スタンドからは大喝采が起きた。
さらに続くマイケル・コンフォートが左前打を放ち、左翼手の失策も絡んだ隙にバエスは一塁から一気にサヨナラ生還。歓喜のスタンドでは、ファンが“サムズアップ”で熱狂した。ニューヨーク放送局「SNY」公式ツイッターが劇的な瞬間を公開すると「本当に信じられない勝利」「この馬鹿なチームが大好きだ」などとコメントが寄せられた。言葉によって失った信頼を、しっかりプレーで取り戻してみせた。