1軍復帰後は無傷の4連勝 DeNA大貫晋一は開幕直後の5連敗からなぜ復活できたのか
三浦監督「右打者の内角に投げ切れるかがポイント」
この日も8安打されながら、失点は4回に菊池の中前適時打で与えた1点のみ。2点リードの6回には1死一、二塁のピンチを背負い、それまで2打数2安打の菊池を迎えたが、内角ツーシームで遊ゴロ併殺打に仕留めた。この瞬間、大貫はグラブを右手で3度叩き喜びを爆発させた。
三浦大輔監督は「大貫の場合、右打者のインコースにしっかり投げ切れるかどうかがポイント。春先は引っかけたり、逆球が目立っていた。今もゼロではないが、少なくなってきた。その辺が結果につながっていると思う」と説明。この日の投球についても「内外角両サイドに、しっかり制球できていた。何度かあったコントロールミスも、行ってはいけない方(真ん中寄り)には間違わなかった」と評した。
一方、今季開幕投手を務めた浜口遥大投手がこの日2軍落ち。こちらは前日の8月31日の同カードに先発し、3回途中4失点KOを喫した。制球に苦しみ、四球で自らピンチを招いていた。三浦監督は「本人と話をしたが、メンタル的に考え過ぎている部分もある」と指摘。「これで終わりではない。なるべく最短で戻ってきてほしい」と期待を寄せた。
チーム打率.260は12球団トップで、チーム防御率4.37は12球団ワースト。“打高投低”がはっきりしている。それでも三浦監督は投手出身で「やられたらやり返す」がモットー。1人1人が臥薪嘗胆の調整期間を乗り越え、徐々に全体の底上げを図っていきたい。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)