鷹、4日にも自力V消滅 首位オリックスに競り負け、工藤監督「切り替えるしかない」
2週連続で山本に大苦戦、“魔の9回”にまた決勝点奪われる
■オリックス 2ー1 ソフトバンク(3日・PayPayドーム)
ソフトバンクは3日、本拠地・PayPayドームで行われたオリックス戦に1-2で敗れた。先発のマルティネスが7回1失点と好投するも、オリックスの先発・山本をなかなか攻略できず。8回になんとか追いついたものの、“魔の9回”に勝ち越された。首位との差は再び6ゲームとなり、4日の同戦に敗れると自力Vの可能性が消滅する。
マルティネスと山本という1週間前と同じ顔合わせでの一戦は息詰まる投手戦となった。マルティネスは2回にモヤにソロを浴びて先制を許すも、失点はこの1点のみ。7回までわずか2安打に封じた。8回には三森の安打からチャンスを作り、栗原の適時打で同点に。山本からようやく得点を奪い、勢いづくかに思われた。
だが、9回に板東が連打でピンチを招くと、先週のカードでも痛いタイムリーを浴びていたジョーンズに勝ち越し適時打を許し失点。これが決勝打となった。試合後、工藤監督は「9回はそれだけ難しいということですよ。昨日あれだけいいピッチングをした板東でさえ、1点を守るというのはそれだけ難しいポジションなんだというところなんで」と、負け投手となった右腕を庇った。
打線は8回に追いついたものの、この日も“天敵”山本を攻略できず。松田をプロ入り後初めて2番に起用するも、奏功せず。2週連続で苦しめられた山本に指揮官は「調子自体はこの前より良くないかなと見てましたけど、決めるところで決めてましたよね」と脱帽だった。
試合前から「大事」と語っていた首位オリックスとの直接対決に敗れて、その差は再び6ゲームに。4日の試合に負けると、自力Vの可能性が消滅する。工藤監督は「もう負けたら切り替えるしかないですよ。後退することはいいことだとは思わない。前を向くことが大事」と気持ちを切り替えていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)