西武・栗山巧、球団初の生え抜き2000安打達成 元同僚・牧田から鮮やか流し打ち
第4打席で左前打、源田から記念パネル、炭谷&中村から花束受け取り満面の笑み
■楽天 ー 西武(4日・楽天生命パーク)
西武の栗山巧外野手が4日、楽天生命パークでの楽天戦で、通算2000安打を達成した。昨年11月に達成した坂本勇人内野手(巨人)以来で、NPB史上54人目。西武で達成するのは1983年の山崎裕之内野手以来38年ぶりで、生え抜き選手としては初の偉業となった。
栗山はこの日「6番・指名打者」で先発出場。通算138勝で元同僚の楽天先発・岸と対峙した2回先頭の第1打席は中飛、4回2死の第2打席は左飛で足踏み。6回1死満塁の第3打席は1点を返す中犠飛を放っていた。迎えた9回の第4打席、4番手で元同僚の牧田から鮮やかな流し打ちで左前打をマークし、大台に到達。前日3日には38歳の誕生日を迎え、同カードで1999安打目を放ってリーチをかけていた。プロ野球史上初のバースデー達成は逃したが、1日遅れで自ら祝った。
一塁ベースに達すると、キャプテン源田から記念パネルを受け取り、スタンドに向けた栗山。元同僚の楽天・炭谷とチームメートの中村から花束を受け取り、満面の笑みを見せた。代走が送られ、拍手喝采の中ベンチに退いた。
2002年、ドラフト4巡目指名で育英高(兵庫)から西武に入団。3年目の2004年9月24日の近鉄戦(大阪ドーム)に「9番・左翼手」でプロ初出場すると、この試合の7回に左腕・小池秀郎投手からプロ初安打を記録した。2008年にはこの年パ・リーグ最多の167安打を記録し、レギュラーの座を確固たるものとした。シュアな中距離打者として知られ、通算377二塁打は秋山幸二(元西武)と並ぶ歴代24位タイ。
チームへの愛が強く、2016年オフには海外FA権を行使した上で残留、昨年10月には2度目のFA権を取得したもののオフに3年契約を結んでいる。外野手部門でベストナイン4回、ゴールデングラブ賞1回受賞。オールスター出場1回。