阪神・佐藤輝、不振脱出の鍵は「実戦の打席数」 OBは“10日間限定2軍”を提言
代打成績は7打数1安打「1打席で勝負するタイプではない」
佐藤輝はペナントレース前半終了後、“上段”に構えていたグリップの位置をやや下げ、コンパクトな打撃フォームに改造。当初は中断期間中のエキシビションマッチで5本塁打を量産し、ハマったかに見えたが、後半開幕後に迷路に陥った。野口氏は「誰でも打撃フォームを変えたばかりの時は、結構打てるものなのですが、長続きすることはほとんどありません。体になじんでいないからです。ですから、フォームを変えるのならシーズンオフにするべきだと、私は考えています」と言う。
これまで1軍の全102試合に出場している佐藤輝だが、代打成績は7打数1安打(打率.143)4三振。野口氏は「今の佐藤輝に必要なのは、適切なアドバイスと実戦の打席数。もともと、3打席3三振していても、最後の4打席目に決勝本塁打を打つかもしれない魅力を持った選手です。代打では持ち味が生きない」と分析。「10日後には必ず戻す──と言い含め、2軍で武者修行させるのも1つの手だと思います」と見ている。
1試合に1打席、あえなく三振する姿を小出しに見せられても、ファンは納得できない。試合開始から終了まで、サトテルの一挙手一投足を楽しめる日々が早く戻ってきてほしい。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)