ソフト後藤、髪型“イメチェン”で10K完封 初回窮地も「五輪以上の緊張はない」

10奪三振で完封勝利を挙げたトヨタ自動車・後藤希友【写真:宮脇広久】
10奪三振で完封勝利を挙げたトヨタ自動車・後藤希友【写真:宮脇広久】

日本女子リーグ後半開幕戦で豊田自動織機相手に7回3安打10奪三振

 日本女子ソフトボールリーグ1部の後半開幕節が4日、神奈川県の大和スタジアムで行われ、第2試合ではトヨタ自動車が6-0で豊田自動織機を下した。東京五輪で日本代表の金メダル獲得に貢献した後藤希友投手が先発し、7回3安打10奪三振で完封した。

 東京五輪では専らリリーフで登板して何度もピンチを救い、20歳らしからぬ度胸を見せた後藤だが、トヨタ自動車では先発の柱。試合後のオンライン会見では「10奪三振? 数えていなかったのですが、結果的に取れたのは良かった。最近、『これは三振を取れる』とわかって投げられることが増えてきました。きょうもそういう三振が何個かありました。いい感覚だと思います」と手応えを明かした。

 試合開始直後には細かい雨に見舞われ、初回にいきなり連打を浴び無死一、二塁とされたが、3番以降を3者三振に仕留めてピンチを脱すると、尻上がりに調子を上げた。「雨は嫌いではないのですが、私はスイッチが入るのが遅い。『しっかりしろ、自分!』と気合を入れました」と笑わせた。

「五輪を経験して、あれ以上の緊張はないと思いました。きょうも緊迫した場面はあったが、冷静に投げることができた」と自身の成長を実感している。ちなみに、五輪後に髪をショートに切り、「ロングは大人っぽく見える。好きな髪型を楽しむのは、若い今しかないと思って……」と照れた。

 豊田自動織機の先発で、メキシコ代表として東京五輪にも出場したダラス・エスコベド投手との投げ合いが続いたが、5回にトヨタ自動車が鎌田優希内野手の右越え2ランで先制。6回には4点を加えた。トヨタ自動車はリーグ前半を終えた時点で2位タイ。上野由岐子投手らが所属する首位のビックカメラ高崎を追っている。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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