快勝で自力V消滅回避も…　鷹工藤監督が語った不満「あまりいいことではない」

上林とリチャードの貢献に「本当にいい繋ぎ」

■ソフトバンク 11ー4 オリックス（4日・PayPayドーム）

　ソフトバンクは4日、PayPayドームでのオリックス戦に11-4で快勝した。負けか引き分けで自力優勝が消滅という危機を、繋がった打線が救った。

　工藤公康監督は、3四球と5安打を集中させて一挙8点を奪った5回裏の攻撃に「四球がきっかけとはいえ、素晴らしい攻撃でした。ここまでの繋がりは難しいですけど、今日の感じをもって明日もいい戦いをしたい」と目を細めた。その中で、打線のカンフル剤として1軍に呼んだ上林誠知とリチャードがいい仕事を果たし「リチャード君は初ヒットも出ましたが、5回の四球。そして上林君はバントヒット。あそこから8得点に繋がったのでね。本当にいい繋ぎだし、何とかしようという気持ちが幸運を呼ぶと思います」と称えた。

　先発の石川柊太は、6回4失点ながら大きな援護を得て今季5勝目。「点を取った次のイニングに点を取られるのはあまりいいことではないんですけど……。投手って意識しすぎると良くないので、自分のペースを乱さないことがベスト。ホームランになっている球も甘いんでしょうけど、そういう1球を大事にしてほしい」と注文をつけた。

　それでも「8得点の後の2点って、待っている時間が長いので難しい部分はあるんです。僕も経験がありますから。ちょっと調子が揺らいでると、そういうのが出でることもあるので、精神的な揺らぎをなくしていければ失点は防げると思います。まあ、勝ちがついたのが何よりですよ」と投手出身監督らしいフォローを見せた。

（藤浦一都 / Kazuto Fujiura）