オリックス、25年ぶり優勝へ最大の試練 12球団No.1の数値が示す吉田正の“存在感”

ポジション別wRAAで見ても、大きな違いを生んでいた吉田正

 打撃面においてどの部門でも12球団でトップクラスの数字を残す吉田正。リーグの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたかを示す「wRAA」は36.9と12球団でナンバーワン。両リーグで本塁打王を争うヤクルトの村上宗隆内野手や巨人の岡本和真内野手、ソフトバンクの柳田悠岐外野手よりも上に位置する。

 打席あたりの得点創出能力を示す「wRC+」はリーグトップの183。12球団全体で見れば、DeNAのオースティン(185)をわずかに下回るものの、平均的な打者と比較して83%も得点を増やしたことになる。

 また、各球団のポジション別の「wRAA」を比較しても、吉田正が守ってきたオリックスの「41.4」はパ・リーグで群を抜く。杉本裕太郎の右翼、宗佑磨の三塁がプラスながら、それ以外のポジションは軒並み「wRAA」がマイナスになるオリックス。どれだけ、吉田正尚が他球団との“違い”を生み出していたかが分かる。

 吉田正の離脱により、オリックスの得点力が大きな打撃を受けることは確実。主砲の穴を打線全体で埋められるか、そして、投手陣がカバーできるか。終盤戦でチームとしての総合力を試される試練に直面した。

(Full-Count編集部)

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