あと1死でスルリと逃げた「巨人戦3連勝」 DeNAが克服すべき“恐怖症と詰めの甘さ”
開幕戦でサヨナラ弾浴びた三嶋、対巨人防御率10.13の惨状
■DeNA 5ー5 巨人(9日・横浜)
3連勝まであと1死と迫りながら、勝利はスルリと逃げた。DeNAは9日、本拠地・横浜スタジアムで行われた巨人戦に5-5で引き分けた。3点リードで迎えた9回、守護神の三嶋一輝投手が追いつかれ、惜しくも3連戦3連勝を逃した。
9回に登板した三嶋は、先頭の亀井に二塁打を浴びたものの、松原を空振り三振に。プロ通算500奪三振の記録もついてきた。続く坂本も二ゴロに仕留め、2死三塁に。勝利まであと1人としていた。しかし、吉川に中前適時打を浴びると、自らの暴投で走者を二塁に進めた後、岡本に左前適時打を許して1点差に。ここで不振の中田に三遊間への内野安打、これまた不振の丸に右前適時打を浴び、とうとうリードをフイにしてしまった。
三嶋は今季開幕戦(東京ドーム)で亀井に衝撃のサヨナラソロを浴びて以降、巨人とは極端に相性が悪い。これで今季9試合で8イニングを投げて9失点(自責点9)。対戦防御率は10.13に跳ね上がった。試合後、三浦大輔監督は「(三嶋には)守り切ってほしかったですけど……」と肩を落とし、「投げているボール自体はそれほど悪くない。やはり、(巨人に対する)イメージというか、意識している部分があるのかなと思います」と首をかしげた。
DeNAは巨人に開幕から3分けを挟み8連敗を喫した後、一転して2分けを挟み怒涛の5連勝中。しかし、頼みの守護神の“G恐怖症”だけは払拭されていないようだ。