「MVPからお荷物」 24打数無安打、絶不調ベリンジャーは「最低レベルの選手になった」
2019年は47本塁打でMVP受賞も今季は打率.158、9本塁打の惨状
2019年にナ・リーグMVPに輝いたドジャースのコーディ・ベリンジャー外野手が極度の不振に陥っている。9日(日本時間10日)のカージナルス戦終了時点で直近24打数無安打の惨状。10日(同11日)のパドレス戦は先発を外れ、途中から中堅の守備に就くも打席機会はなかった。米メディアからは「球界でも最低レベルの選手になってしまっている」と酷評されている。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」によると、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督はベリンジャーを当面スタメンから外す考えを明かした。「対処することがいくつかある。明日も(ラインナップには)入らないだろう」と語った。
2017年に新人王、2019年に47本塁打を放ってMVPを受賞したベリンジャーだが、今季成績は打率.158(284打数45安打)、9本塁打、33打点と不振に喘いでいる。最後に本塁打を放ったのは8月11日(同12日)のフィリーズ戦、長打も8月17日(同18日)のパイレーツ戦の第2打席で記録した二塁打を最後に遠ざかり、以降は67打数5安打。最後に安打を放ったのは8月31日(同9月1日)のブレーブス戦の第3打席で、そこから24打数無安打と沈黙が続いている。
ジ・アスレチックでドジャース番を務めるファビアン・アルダヤ記者は「簡単な結論としては、(昨年11月に)手術した右肩の強度を完全に戻すための進捗が遅くなっているためですね。今季ベリンジャーは肩の可動域が十分ではなく、強度も足りていないことに言及していました」と不振の原因について語っている。
米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は「MVPからお荷物に:ドジャースはコーディ・ベリンジャーの重度な問題を抱えている」と辛辣な見出しで伝えた。
ドジャースは勝率こそ優秀だが、「4人の元MVP(プホルス、カーショー、ベッツ、ベリンジャー)のうちの一人は球界でも最低レベルの選手になってしまっている」と断じ、今季のWARは、最低300打席に立った野手の中で球界ワースト3位(同11日現在)であることに言及した。
今季は4月に左腓骨の亀裂骨折、6月に左太ももの張りで2度負傷リストしていることを挙げ、「100%の健康状態ではないことはほぼ間違いない」とも指摘。さらに今季の平均打球速度89.4マイル(約144キロ)はキャリア最低ではないものの、95マイル(約153キロ)以上の打球の頻度を表す「ハードヒット率」33.8%の中で引っ張る打球が著しく減っているとも伝えている。
(Full-Count編集部)