球団初の生え抜き2000安打 西武・栗山巧が放った3年前の“値千金弾”を振り返る
「これからも期待されるような選手になっていきたい」
そうした苦しい期間も経て10年ぶり優勝がかかった大事な時期に2人がそろって活躍。中村は後半戦に一気に調子を上げ、6試合連続ホームランなど7月以降だけで25本のホームランを放った。栗山も9月上旬に離脱した外崎修汰内野手に代わって主に5番を務め、9月は打率.309をマーク。まだまだやれると、自ら証明してみせた。
リーグ優勝を果たした翌年の2019年8月31日、栗山は球団新記録となる通算1807安打を記録。2020年は打率.272、得点圏打率.330の勝負強さで、不調の打線を引っ張った。そして2021年9月4日、ついに2000安打を達成。祝福の花束を渡したのは、他でもない中村だった。
記録達成後初のホームゲームとなった9月7日の試合では2安打を放ち、ヒーローインタビューでは「これからも期待されるような選手になっていきたい」とコメント。栗山にとって2000安打はひとつの通過点。『打って驕らず。達して止まらず』――彼の伝説はどこまでも続く。
(「パ・リーグ インサイト」丹羽海凪)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)