「今日食べたものは3か月後の体に」専門家が語るジュニア世代に必要な“成長メシ”
ジュニア世代は「年齢や成長に合った食事をすることが大事」
現在は、株式会社スポーツフィールドという会社で女子ラグビーチームや大学のラグビーチーム、ドイツのプロリーグでプレーする女子サッカー選手をサポートしています。女子サッカー選手のサポートでは、無理のない範囲で食事の写真を送ってもらっています。その他に、体重、体脂肪率や水分量、1日の運動量、排便の有無や起床・就寝時間などの項目を把握し、栄養や食事のアドバイスをしています。
アスリートにとって、食事は競技力に影響する重要な要素だと思っています。今はSNSなどで様々な食の情報を得る事ができます。ただ、ジュニア世代は、体ができ上っているアスリートの食事をまねするよりも、年齢、成長に合った食事をする方が大事です。食事は体の土台づくりやパフォーマンスアップ、怪我の防止につながります。
食事に意識を持って自分にできることを続けていくと体が変わっていくので、小さい時から体づくりのために食事に意識を持つことはすごく大切です。「あす試合だから」「来月試合だから」と食事の必要性を感じた時に慌てて力を入れても急激には変わりません。食事は日々の積み重ねで、「きょう食べたものは3か月後の自分の体になる」と考えてください。競技で活躍したいイメージを持って、楽しみながら食事するのが大事です。
怪我で引退することなく、好きなスポーツを続けたいと思うのであれば、小、中学生から食事を意識することで活躍できる可能性が広がるはずです。どんなものを食べればいいかなど、具体的なお話は次回以降にしていきます。
○プロフィール
酒井美緒(さかい・みお)管理栄養士/公認スポーツ栄養士。兵庫県尼崎市出身。2012年国家試験合格。女子野球チームの球団管理栄養士を担当。2016年株式会社スポーツフィールドに入社。2018年日本スポーツ協会と日本栄養士会共同認定である公認スポーツ栄養士を取得。アスリートのキャリア支援を行いながら、個人、チーム、保護者問わずアスリートの栄養サポートを業務に従事。大学の授業や行政機関のイベントにも数多くの登壇実績を持つ。Twitter:https://twitter.com/923_mio
(First-Pitch編集部)
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