「打者の諦め方よ」 直前で動く163キロ衝撃魔球は攻略不能?「どうしろと…」
カットボール特有の小さく鋭い変化が打者の胸元をえぐる
■ブルワーズ 11ー1 インディアンス(日本時間13日・クリーブランド)
もはや反則? インディアンスのエマヌエル・クラセ投手が12日(日本時間13日)の本拠地ブルワーズ戦で投じた“動く163キロ”が話題を呼んでいる。リリースから瞬く間にプレートへ到達したボールが変化、思わずスイングを諦めた打者の反応にファンからは「ヤバイ」「こんな球に打者はどうしろっていうんだ」と同情の声が上がった。
11-1とブルワーズが大量リードで迎えた9回表。マウンドに上がったクラセが先頭のウリアスに投じた初球だった。セットポジションから投じられたクラセの101マイル(約163キロ)の剛球は高めに浮いたが、ミットに収まる直前でカットボール特有の小さく鋭い変化で内角にズバッと突き刺さった。スイングしかけたウリアスのバットは降参するかのように止まった。
この一投に「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる投球分析家ロブ・フリードマン氏も注目。自身のツイッターにクラセの投球映像を公開すると「打者の諦め方よ」「なぜ彼の防御率は0じゃないんだ? 打者がこの球に触れる姿が想像不可」「なんてこった」とファンは呆れ笑いが出るほどの衝撃を受けたようだ。今季63試合登板で3勝5敗、防御率1.46、22セーブというインディンスの若き右腕の活躍から目が離せない。