復調の兆しが一転…ダルビッシュはなぜ乱調? 指揮官が語った8失点の“原因”

先発したジャイアンツ戦で今季10敗目を喫したパドレス・ダルビッシュ有【写真:AP】
先発したジャイアンツ戦で今季10敗目を喫したパドレス・ダルビッシュ有【写真:AP】

ティングラー監督「体に問題はなかったと思う」

■ジャイアンツ 9ー1 パドレス(日本時間14日・サンフランシスコ)

 パドレスのダルビッシュ有投手は13日(日本時間14日)、先発した敵地でのジャイアンツ戦で今季10敗目を喫した。4回を投げ、4発を浴びるなど6安打3四球で今季ワーストの8失点。前回8日(同9日)のエンゼルス戦で6回3安打1失点で自身の連敗を「7」でストップしていたが、状態は続かず。ジェイス・ティングラー監督は試合後、大乱調の原因について淡々と語った。

 ダルビッシュは初回にラステラから先頭打者弾を浴びると、ロンゴリアには3ランを被弾。いきなり5失点の立ち上がりとなった。2回からの2イニングは無失点に凌いだものの、4回先頭のヤストレムスキーにソロ、ベルトに2ランを浴びる展開。カブス時代の2019年8月21日のジャイアンツ戦以来、2年ぶりとなる1試合4被弾だった。

 指揮官は、ダルビッシュの状態について「体に問題はなかったと思う」と強調。その上で「全体的に制球が良くなかっただけだ。あとは、普段のスライダーやカッターにはある洗練さに欠けていた」との見方を示した。具体的には、左打者の内角に食い込ませようとした球が真ん中に入っていたことなどを挙げた。

 一方で、右腕がマウンドでの試行錯誤していた姿にも言及。「初回に5点を与えて、そこから立ち直ろうとした。2回以降、再び軌道に乗せようとして悪くないイニングもあったが、特に変化球の洗練さやキレがなかった」とあらためて“らしさ”がなかったことに触れた。

 ダルビッシュは7勝目を挙げた前回のエンゼルス戦では「自分の感覚に任せて投げました」とコメント。79日ぶりの白星にティングラー監督も「これが私たちの知っているダルビッシュだ」とひと安心していたが、一転して苦しいマウンドとなった。

(Full-Count編集部)

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