2年連続リーグ優勝遠のく痛恨の敗戦 自力V再消滅の鷹で気がかりな千賀の134球力投
千賀はこの先も中5日で先発しフル回転する予定だが…
ただ、今後に向けて、気になる1敗となった部分もある。千賀はこの日、中5日ながら、134球を投げた。7回を投げ終えたところで103球。「本人も100ちょっとなので、いけるということでしたので、8回までと思っていました」(工藤監督)。1-1の同点という緊迫した状況でもあり、8回続投は考え得る選択肢。結果的に8回だけで31球を要することになり、今季最多の球数を投げることになった。
気になるというのは、この先の登板だ。来週、ソフトバンクは火曜に試合がない。千賀は予定通りであれば、2週連続の中5日で20日の楽天戦へと回り、その後も中5日での登板が見込まれていた。工藤監督は「残り試合も少なくなってきて、勝たなきゃいけない。いいピッチングをしてくれる人を優先して、というふうになってくる」と語っており、千賀とマルティネスの二本柱をフル回転するプランを語っていた。
この日は首位ロッテとの大一番で、しかも1点を争う接戦だった。千賀は大きなプレッシャーの中での投球となり、その中で134球を投げた。果たして、その疲労度がどれくらいの大きさなのか。ソフトバンクとしては、エースを1試合でも多くマウンドに上げたいところだろうが、負担の大きさが気になるところでもある。
絶対に負けられなかったロッテとの3連戦初戦を落とすことになったソフトバンク。自力Vが再び消滅することとなったものの、工藤監督は「勝敗はベンチの責任。選手たちは持っている力を100%出して、思い切ってぶつかっていって欲しいし、燃えるもの持ってまた明日挑んでほしい。このゲーム差が届かないかと言えば、全然、逆転のチャンスはあるんじゃないかな、と思っている」と強気の姿勢を崩さなかった。2年連続のリーグ優勝が遠のきつつあるソフトバンク。ここからの巻き返しは叶うだろうか。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)