投手なのに驚異の打率.276 DeNA今永昇太はなぜ打撃も疎かにしないのか?
「投手も打席を疎かにしないことが、ベイスターズの伝統に」
投手として通算172勝184敗と苦闘を重ねた三浦監督は、打っても通算打率.127(967打数123安打)、1本塁打44打点。驚異的な成績とまではいかないが、打席でも手を抜く姿はほとんど見せず「打てないから何もしない──というのは違うと思う」と強調する。
自打球や、詰まった場合の手のしびれが投球に悪影響を及ぼすことを恐れる投手もいる。しかし援護する野手陣も、味方投手が打席で必死に何とかしようとうとしている姿を見れば「絶対に点を取ってやろう」と奮い立つだろう。
「投手も打席を疎かにしないことが、ベイスターズの伝統になっていけばいいですね」とも語った今永。大谷翔平とまではいかなくても、投手の“打ち気”にはファンもワクワクさせられるものだろう。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)