DeNAは“9月だけなら首位” 開幕のどん底から一転…三浦監督が語る急浮上の要因
先発投手が5回を全うできなかった割合…9月は6.7%、3・4月は32.3%
「春先に比べれば、先発投手陣がしっかりゲームをつくれている。いい戦い方ができている要因だと思う」と三浦監督。確かに、9月の15試合で先発投手が責任投球回数の5回を全うできなかったのは、京山将弥投手が3回5失点KOされた11日のヤクルト戦のみで、割合は6.7%。3・4月に31試合中10試合で早期KOに追い込まれ、32.3%だった時期とは対照的と言える。特に、昨年10月に左肩のクリーニング手術を受けた影響で今季開幕に出遅れた今永は、9月に入って3戦2勝0敗、月間防御率0.75の無双ぶりだ。
打線はもともと12球団随一の破壊力を誇る。手薄だった先発投手陣も徐々に充実。さらに昨年2月にトミー・ジョン手術(左肘内側側副靭帯再建術)を受けた東克樹投手らもファームで順調に1軍復帰へのステップを踏んでいる。
3位・巨人とは依然9.5ゲームの大差があり、残り28試合でAクラス入りするのは容易ではない。開幕6連敗、10連敗を喫した序盤の戦いが今更ながら悔やまれる。それでも、残りのシーズンから来季へ向け、DeNAに楽しみな要素が揃ってきたことは、間違いない。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)