広島・菊池涼ついに陥落か…セの「GG賞」は波乱? データで予想する“最有力候補”

巨人・吉川尚輝【写真:荒川祐史】
巨人・吉川尚輝【写真:荒川祐史】

8年連続受賞中の広島・菊池涼を上回るのは巨人・吉川

○二塁手
 トップは巨人の吉川尚輝で「7.3」。昨季まで8年連続で受賞している“大常連”広島の菊池涼介は、UZRでは「2.4」で4位となっており、データ上では陥落する結果となっている。2位は中日の阿部寿樹で「5.9」、3位はヤクルトの山田哲人で「4.0」という状況だ。

○三塁手
 巨人の“若大将”岡本和真が「3.5」でトップに立っている。昨季まで2年連続で獲得していた中日の高橋周平は「-1.2」で5位と低迷する。今季は打撃でも思うような数字を残せておらず、“存在感”というイメージでは劣り、3年連続受賞が危うい状況だ。

○遊撃手
 昨季に2年連続4度目の受賞を果たした巨人の坂本勇人が「3.5」でトップ。過去にUZRでは坂本を上回りながら初受賞を逃してきた中日の京田陽太は「2.6」で2位。プロ5年目にして初めて2軍降格を経験するなど試練の年に。今季も“坂本の壁”は高そうだ。

○外野手
 ポジション別で見ると、左翼は広島の西川龍馬が「2.5」でトップ。僅差の「2.4」で、昨季9年ぶりに受賞したヤクルトの青木宣親が続く。中堅では「8.5」で阪神の近本光司、右翼では2年連続で受賞している鈴木誠也が「7.2」でリードする。昨季まで3年連続で受賞していた中日の大島洋平は、中堅で「-6.3」となっている。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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