好調DeNAに“ヤクルトの壁” 走攻守で見せつけられた首位チームとの差とは?
守備面だけでなく攻撃面でも細かなミスが…
三浦監督は「(2つのミスは)両方とも最後のひと声が足りず、連係がうまくいかなかった」と指摘。「糧にして次のプレーに生かしてほしい」と言葉を絞り出した。
実は、DeNAのミスは攻撃面にもあった。同点の4回1死一、二塁で一塁走者の宮崎が捕手からの牽制に刺された。8回無死一塁では桑原の投前へのバントが強くなり、一塁走者が二塁で封殺された。続く柴田が犠打で二塁へ走者を進めたものの、佐野の右中間への鋭い飛球はヤクルト中堅手・塩見の広い守備範囲に阻まれた。
DeNAも9月に入ってから好調だったが、6年ぶりのリーグ優勝が現実味を帯びるヤクルトナインの集中力、結集力はそれを上回っていた。三浦監督は「ウチのモチベーションは、勝ちたい、今日の試合に勝つという思いです」と語るが、残り26試合でCS進出圏内の3位には10.5ゲーム差(22日現在)とチームとして現実的な目標を設定しにくいことは否めない。守りでアウトにできるところはアウトにし、攻撃では送るべきところでは送るという堅実さにおいて、ヤクルトが明白に勝っていたように見えた。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)