名手がまさかの落球…から大混乱 16連勝カージナルスを襲った「とても奇妙なプレー」
1死一、二塁で宣告されたインフィールドフライを内野手が捕球できず…
■カージナルス 4ー2 カブス(日本時間27日・シカゴ)
カージナルスは26日(日本時間27日)、敵地でのカブス戦に4-2で勝ち、球団記録を更新する16連勝。ワイルドカードでのPO出場へ“マジック1”とした。ただ9回裏の守備では名手ノーラン・アレナド三塁手の転倒が発端となって大混乱。マイク・シルト監督が退場させられる事態にメディアから「とても奇妙なプレー」という声が上がっている。
MLB公式サイトが報じている。9回裏、2点をリードしたカージナルスは1死一、二塁のピンチを迎えた。ここでカブスのシュウィンデルは三塁手の前方へフライを上げ、審判はインフィールドフライを宣告。ところが三塁手のアレナドが足を滑らせて捕球できず、フェアゾーンにボールが落ちると、走者がそれぞれスタートを切った。
フォースプレーと考えたのか、カージナルス内野陣は三塁→二塁とボールを転送。二塁を回った一走に二塁手のエドマンがタッチし、併殺で試合終了と思われた。ところが、審判団は既にボールデッドを宣告していたとしてこのタッチを“無効”に。2死二、三塁から試合を再開させた。結局、続くハップが三振に倒れ、カージナルスの勝利で試合は終了した。
ただ、シルト監督は試合後「論点は彼(オルテガ)がベースを離れたところでタッチされたので、3アウトになっていたかもしれないということだ。しかし、彼ら(審判団)はプレーを止めており、タッチを実質的に不可能にしてしまった」と述べた。
選手、審判団の判断には批判が集まっている。マーキー・スポーツネットワークのカブス番、トニー・アンドラッキ記者は「とても奇妙なプレー」、ESPNのジェシー・ロジャーズ記者も「メジャーリーガーがなぜインフィールドフライのルールを理解していないのか? 両チームともめちゃくちゃだ」とツイート。ファンからも「試合は終わっているはずだ。全く意味が分からない」との声が寄せられた。