ホークス松田、刻んできた300本の“熱男弾” 奇跡のVへ「僕もその一員になりたい」

思い出深いプロ1号「王監督がなかなか結果が出ない中で1本打つまで使っていただいた」

 新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れて無観客スタートとなった昨年は、有観客となった初日の7月10日にシーズン1号(通算275号)。観戦を待ちわびたファンとともに“声を出さない熱男”を披露した。

 その中で、松田自身が思い出深いのはやはりプロ初本塁打だという。

「当時、王監督がなかなか結果が出ない中で1本打つまで使っていただいた。1軍というのはこんなにすごいのかと感じている時に打てた1本からスタートしたのでね」

 そこから積み上げてきた300本の“熱男弾”。自身の節目は迎えたがシーズンの戦いはまだまだ続く。「現状4位ですけど、2021年はこの順位って決まるまで諦めることはできない。あと20試合、どう転ぶかわからないので10月はめちゃめちゃ頑張って活躍したいとみんな思っています。僕もその一員になりたいなと思います」。

 2014年の最終戦で劇的なサヨナラ優勝決定打を放った男は、最後まで戦う姿勢を崩すことはない。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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