リーグ3連覇を知るベテラン・小窪哲也 優勝を目指すロッテにもたらすものとは?
2009年には正遊撃手の座に大きく近づいたが…
まず、小窪が広島時代に記録した年度別成績について見ていこう。
小窪はPL学園高、青山学院大学を経て、2007年の大学生・社会人ドラフト3巡目で広島に入団。1年目は、正遊撃手だった梵英心氏の不振もあって、遊撃手としての出場が多かった。時には二塁手や三塁手も務めつつ、随所でガッツあるプレーを披露。クライマックスシリーズ進出を争うチームにあって、新人ながら存在感を発揮した。
続く2009年は、出場機会こそ減らしたものの、打率.295、出塁率.371と、守備の負担が大きい遊撃手としては優れた成績を記録。レギュラー獲得に大きく近づくシーズンとした。2010年は定位置獲りの期待も大きかったが、監督交代を機に梵氏が完全復活を果たし、全試合に出場して盗塁王のタイトルも獲得したことで大きく風向きが変わる。自身の不振に加えて、三塁手としてもベテランの石井琢朗氏が打率.318と復活しており、1度は近づいたレギュラーの座は、残念ながら遠のいてしまった。