大谷翔平、大偉業よりも「追いかけるものがある」 指揮官が語る“投手終了”の理由
マドン監督が会見「彼に達成してもらいたいと思っている」
エンゼルスの大谷翔平投手はシーズン残り4試合で先発せず、投手としては今季を終えた。先発するなら10月3日(日本時間4日)に敵地で行われるマリナーズとの今季最終戦だとされていたが、ジョー・マドン監督が29日(同30日)の試合前会見で「打撃に専念してもらいたい」と明言。103年ぶりの大偉業はならなかったが、指揮官は今季の躍動を手放しで称えた。
大谷は9勝目を挙げて以降の登板では打線の援護なく、10勝目は3度も持ち越しに。両リーグでは1918年ベーブ・ルース以来103年ぶりとなる同一シーズン2桁勝利&2桁本塁打に向け、最終戦がラストチャンスになると見られていたが、マドン監督ら首脳陣と大谷の話し合いの末に登板しないことを決断した。
決断の経緯について、指揮官は「彼は打ちたがっている。残りシーズン打ちたがっていた。マウンドで証明することはもう残っていない」と説明した。その上で、9勝を挙げた「投手・大谷」としての貢献度を強調。「今季マウンドで予想を上回ってきたからね。130イニングを超え、奪三振、四球、防御率といった成績でこれだけの数字を記録すると考えた人がいたとして、彼は全部成し遂げた。彼がしてきたことは十分なことだと思う」と賛辞を並べた。
一方、バットではシーズン最終盤まで熾烈な本塁打王争いを展開。マドン監督も「打撃に関しては、今まだ追いかけるものがある。彼にそれらを達成してもらいたいと思っている」と期待をかける。30日(同10月1日)から残り4試合となる中「今投げることを止めて打撃に専念させることは正しいことだと思う。彼が今季してきたことは非常に並外れたことだ」と改めて振り返っていた。
(Full-Count編集部)