「クビになるかも…」現役中の不安解消へ 戦力外経験者が元プロを支援するワケ
「元選手たちを身近に感じてもらえる機会にもなれば」40人ほどが参加
過去数年の戦力外選手リストをもとに、片っ端から連絡して参加を募った。中日に在籍した5年間の人脈では限界があるため、SNSのダイレクトメッセージで「はじめまして」から連絡する相手も。現在までに40人ほどの協力を獲得。1日に本格的な活動スタートを迎えた。利用者は、教わりたい地域で指導が可能な元プロを選び、依頼することができるという。「プロ野球の舞台にいた元選手たちを身近に感じてもらえる機会にもなれば」との思いもある。
「僕自身、現役中に『クビになった後はどうしよう』と考えてしまい、すごくプレーの邪魔になったんです。だから、いま現役の選手たちは最後の最後の日までプレーだけに集中してほしい。その先で引退するとなった時、少しでもセカンドキャリアをサポートすることができれば」
戦力外になったからと言って、積み重ねてきたキャリアが「0」になるわけではない。絶望して立ちす尽くすよりも、適材適所で球界に還元してほしい。非情通告を受けた経験者だからこそ、選手が直面する岐路に、他人事ではいられない。
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(小西亮 / Ryo Konishi)