集中豪雨で埋もれたグラウンド 保護者総出で復旧にあたった佐賀ビクトリーの想い

チーム一丸となって子どもたちの笑顔のためにグラウンド復旧作業に励む【写真提供:佐賀ビクトリー】
チーム一丸となって子どもたちの笑顔のためにグラウンド復旧作業に励む【写真提供:佐賀ビクトリー】

プロ野球選手は「結果」として…目指すは「子どもたちが楽しく野球をすること」

 佐賀ビクトリーのモットーは「子どもたちが楽しく野球をすること」だ。試合の勝敗よりも、高校や大学、そしてプロ野球へ繋がる準備期間としての役割を果たすことに務めている。「野球は試合から学ぶもの」というポニーリーグの精神に共感し、普段から部員は全員が試合に出場できるよう工夫しながらチーム運営にあたっている。

 また、栄養士やスポーツトレーナーなど専門家の協力も仰いでいる。栄養士による「食トレ」では何を食べたらいいのか、今はどんな栄養素が必要なのかを指導し、実践できるメニューを提案しながら体の成長をサポート。子どもたちが3年間怪我をせずに次のステップに進めるよう、スポーツトレーナーによるストレッチやトレーニングの指導も行われている。

「甲子園に出場するOBが出てきたので、次はプロ野球選手…と言いたいところですが、そこを目指すのではなく、まずは子どもたちが怪我なく野球を好きなまま次のステップに進んでくれることが第一。その結果としてプロ野球選手が生まれたらうれしいですね」

 週末の貴重な時間を惜しむことなく、チーム一丸となってグラウンド復旧作業にあたった想いは、子どもたちの心にもしっかりと届いているはずだ。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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